2022/04/14
『ナンバMG5』初回感想
◆第1話…………………………………………★★☆☆☆☆☆☆☆☆(星2.2)小沢としおの原作漫画を見たことが無いものの、ジャンルとしてのヤンキー漫画は好みではないので物語への期待感はありませんでした。しかし『ファイトソング』でもなかなか良かった硬軟どちらも出来る間宮祥太朗が役にハマりそうなこと、フジの水10ドラマ枠が6年ぶりに復活すること、そして、本広克行が久しぶりに民放キー局の連ドラの演出をするというところが気になり、真裏の『悪女』より期待していた作品の初回を視聴してみました。
初回は父・勝(宇梶剛士)、母・ナオミ(鈴木紗理奈)、兄・猛(満島真之介)、妹・吟子(原菜乃華)の地元でも有名なヤンキー家族に囲まれて育ち、両親の期待に応えて中学校でアタマを取り、喧嘩に明け暮れていた主人公・難破剛(間宮祥太朗)が、そんな自分にふと「俺、何やっているんだ?」と疑問に思い、普通の青春がしたいと考えるようになり、実家から離れた白百合高校に家を出るときは特攻服姿で出掛けるものの、途中の公園のトイレでちゃんとした制服に着替え、真面目な高校生として通い始め、消しゴムを貸してくれた隣の席の藤田深雪(森川葵)が気になるなど「普通の青春」を謳歌し始める。
しかし、ひょんなことから白百合高校の目の前にあり、ヤンキー校として有名な市松高校のヤンキー達に目を付けられるようになり、その中のひとりで自分とのタイマン勝負を望んでいた伍代直樹(神尾楓珠)に助けられ、助けたことで市松高校のヤンキー達に本格的に狙われるように。
といったことだったと思いますが、剛は避けようとしているのに周囲のヤンキーが放っておかず、喧嘩に発展する展開や、これから相棒になるであろう伍代との出会いなどのヤンキー漫画らしい部分に興味は湧かなかったのですが、普通の学校であるハズの同級生・藤田深雪(森川葵)、守田巻(富田望生)、島崎登(春本ヒロ)や、深雪を追いかけて剛も入部した美術部部長・東ミチル(加藤諒)ら白百合高校の生徒達のキャラが濃くてオモシロく(特に深雪と島崎)、さらには剛の愛犬・松(豆三郎/のこ)までオモシロ可愛らしく、普通の青春を送るためにヤンキーであることを隠す二重生活に苦労する剛の様子に加え、これら白百合高校の生徒&松の部分でクスクスと笑いながら視聴することが出来ました。
「笑いあり、涙あり…全く新しい痛快青春ドラマ」、「痛快コメディー×深い人間ドラマ!」といった言葉が公式HPに踊りますが、過去の本広克行演出作品(主にドラマ)を振り返ると、笑いの要素はあっても純然たるコメディーというのは無かった気がします。「涙あり」とか「人間ドラマ!」などがどのように盛り込まれ、描かれるのか? も気になるところです。
面白かったです。真裏の『悪女』より嗜好に合いました。ヤンキー漫画らしい部分に期待感はありませんが、剛と同級生や家族とのやりとりは楽しめそうです。ということで、どんなことになるのか分かりませんが、(仮)をつけてしばらく視聴&感想を続けようと思っています。
余談。近頃、話題になったヤンキー漫画原作の連ドラと言えば『今日から俺は!!』だと思いますし、ヤンキーだった主人公が高校入学を機に変わろうとするところは『お茶にごす。』も同じだったことから西森博之作品(と言ってもこの2作(ドラマ版)しか知りません)を思い出しましたが、それに加えて「本広演出作品ならどれが近いのか?」を考えながら見た気がします。
当然、内容は全く違いますが、それは『踊る』や『SP』などではなく、笑いの質、量、感覚は『チャンネルはそのまま』が近いかも? などと思ったりしました。
そんな本広克行、キー局連ドラで総監督以外となると01年の『アンティーク~西洋骨董洋菓子店~』にまで遡るのですねぇ。もう随分と昔な気がしますなぁ。
超余談。春本ヒロ、上手く演じれば矢本悠馬的ポジションになりそう、と思いましたが、スタダのプロフィール写真を見ると別人に見えますな。本広克行とは映画『ブレイブ-群青戦記-』からのようですが、気に入るとワンポイントでも起用する監督だと思いますので、今回頑張れば常連になれるかも知れませんな。
森川葵と春本ヒロとスタダのタレントがいますし、ももクロの百田夏菜子など、過去の本広演出作に出演したスタダのタレントがワンポイントで登場したりして!?
O

にほんブログ村

人気ブログランキング

- 関連記事
-
-
『ナンバMG5』中間感想 2022/05/19
-
『ナンバMG5』第4話感想 良くて困る 2022/05/12
-
『ナンバMG5』第3話感想 ヤンキー漫画原作らしかったです 2022/05/05
-
『ナンバMG5』第2話感想 深雪がオモロイ 2022/04/28
-
『ナンバMG5』初回感想 2022/04/14
-
スポンサーサイト
コメント
Re: 定番ですが、楽しめました
>~ある意味、変身モノですね。
ナハハ。そうですなぁ。そう思ってから『今日もどこかでデビルマン』が耳の奥で流れて止まりません(笑)。
>間宮祥太朗なら、ローランドさんですw
金髪ロン毛でしたね。よく知らないのですが、今活躍している(?)ローランドと関係あるのですかね?
『帝一の國』で見かけたときは『学校のカイダン』のときのイメージが残っていたので髪形はともかく、役柄はスンナリ入りました。
帝一こと菅田将暉と一緒に出ている「アタック」のCMで見せていますし、福田雄一作品にも出た経験もありますから、間宮祥太朗はもっとふざけたコメディでもイケそうですな。
>お父さんホンモノ!
>お母さんもw
紗理奈の過去の写真は合成っぽかったですが、宇梶剛士のものは本物っぽかったですな(笑)。
いろんな役の印象がありますが、今でもふと『ひとつ屋根の下で2』の役の衝撃を思い出します(笑)。
>森川葵ちゃんはいつも変な子を演じてますねw
そうですねぇ。普通そうに見える役でもどこか普通ではないところのあったりして、完全に普通の女性はあまり記憶にありませんね。
ただ、今回の深雪役は彼女が演じたことのない男子が好感を抱きそうなヒロイン役に見えました。
本広克行、なんだか久しぶりな感じがしますね。
とても良かったとは言え、『チャンネルはそのまま』は総監督で3年前の地方局制作のドラマでしたからねぇ。
もっともっと活躍するひとだと思っていたのですが、想像より控え目な印象です。もっと本広演出の民放キー局連ドラを見たいです。
岡田准一が動ける内に『SP』の続編をやってくれないかなぁ…。
ちなみに、現在は主にアニメを作っているProduction I.Gに所属しているようですね。『PSYCHO-PASS』は第一シリーズの初回で断念しましたが、押井守作品を多く手掛けているのでProduction I.Gは好きです。
横道に逸れまくりましたが、この『ナンバMG5』、笑わせてくれたらいいですね。松の活躍にも期待です(笑)。
それでは、また。O
2022/04/15 21:45 by O URL 編集
定番ですが、楽しめました
『今日から俺は!!』も思い出しましたし
間宮祥太朗なら、ローランドさんですw
『帝一の國』、好きです。
お父さんホンモノ!
お母さんもw
森川葵ちゃんはいつも変な子を演じてますねw
>春本ヒロ
知りませんでした…
>本広克行、キー局連ドラで総監督以外となると01年の『アンティーク~西洋骨董洋菓子店~』にまで遡るのですねぇ
本広さんだったことも知らずに見てましたw
しばらくテレビで名前を見かけないなと思っていたら
アニメ「サイコパス」を手がけていたんですね
ワタシも何回か見ましたが、友人が熱心に見てました。
2022/04/15 01:44 by 勅使河原 URL 編集